脳の真ん中にある『松果体』と呼ばれる器官から放出されるホルモンです。
このホルモンには高い抗酸化作用があり、細胞にダメージを与える活性酸素の除去や、シミの原因になるメラニンの生成を防ぐ役目をしています。
また、メラトニンは体内時計の調節を行い、夜間に多く分泌して睡眠を促し、体を休ませる働きをしています。
メラトニン分泌のピークは夜中の2時
つまり、この時間に眠りに就いていないとメラトニンの分泌が不足し、昼間にダメージを受けた細胞の修復も、シミも防ぐことができません。
そのメラトニンについて、NHKスペシャル「病の起源」で「がん発生」との関係を報告していました。
検証の結果、夜間勤務のある看護師に乳がん発生率が高いことがわかったそうです。
昼間のみ勤務をする場合を「1」とすると、交代勤務の場合、1.8倍。夜間常勤の場合はなんと2.9倍!
メラトニンはがん細胞の増殖も抑制しているとのことです。
夜に働く人は、昼間だけ働く人の5分の1しかメラトニンが分泌されず、がんの増殖を抑制できなくなっているのです。
夜にきちんと眠ること
良い眠りにすることはとても大切なことであることがわかります。
最近は、「眠れない、寝つきが悪い、夜中に何度も目が覚める」・・・といった悩みを抱えている人は多いのではないでしょうか。睡眠に関する市販薬も増えているように思います。
メラトニンは分泌が増えると眠くなり、分泌が減ると目が覚めます。
その切り替えスイッチは朝の光。
朝に目覚めて光を浴びることで切り替わり、そして、その14時間後くらいからまた分泌が上昇します。7時の起床なら、夜9時頃から眠りのホルモンは起きてくるのです。
そのタイミングで、照明の明るさを徐々に落とし、リラックス状態を作ることが眠りには大切です。メラトニンは明るい光を受けていると分泌できないからです。
オレンジ色寄りの明かりと、鎮静効果のある香りを活用すればさらに効果的です。蛍光灯のような青みがかった光は覚醒効果があるので、夜は電球色の光を使います。
アロマテラピーの芳香浴は良い眠りにオススメです。
芳香浴器がない場合は、ティッシュに精油を1〜2滴垂らして枕元に。ティッシュに精油・・安眠に良い香りは、ラベンダー。
併せて使うなら、オレンジスイートです。
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